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創作、ブンゲイファイトクラブ、六枚道場について綴る文芸にんげん。あとたまにラーメンと仮想通貨。ラーメンライター。

【ブンゲイ実況】BFC2本戦、Gグループ【20201211】

こんにちは。ハギワラシンジです。
2020年12月11日に行ったブンゲイ実況のまとめを、 ここに残したいと思います。

作品、ファイター(敬称略)

「メイク・ビリーヴ」如実
https://twitter.com/___Milne?s=09

「Echo」奈良原生織
https://twitter.com/book_inn?s=09

・作品掲載リンク https://note.com/p_and_w_books/n/n7b1cf12958ad

感想、実況内容

「メイク・ビリーヴ」
いろんなことを想わされて、いろんなことを言いたくなるが、自分(ハギワラシンジ)としては「わたしディーンアンドデルーカのことがこわいの」の一文で
やられてしまった。
後半部分のテプラの羅列。これは詩なのかな。と思った時、「そうではない」と考えた方が楽しいと感じた。女が「春と修羅」を読んで「テプラだ」と思ったように、女にとっては「テプラ」なのだと。詩とか、文学ではなく、テプラによる名付けなんだなと。
あと「第一次テプラブーム」と「第二次テプラブーム」でテプラを貼ることの意味が違う。一次の場合、女は「冷蔵庫が冷蔵庫であることを知らない」から「すもも」と名付けている。二次の場合は「冷蔵庫が冷蔵庫であること」を知っている。もう、冷蔵庫を知らなかったあのころには戻れない。だからスランプがあったのかもしれない。しかしじぶんのことを「仮定された有機交流電燈」と「仮定」することで、乗り越えることができる。だからこそ最後の生業テプラの羅列部分は悲壮感に満ちている。

「Echo」
概念猿は人間との間に、何か利害関係があったのだろうか。
概念猿は、概念谷にしか住んでいないのか。
概念谷とは物理的に存在せず、本当の概念として読める。
この谷には概念と具象が混在している。エンターキーで砕かれた水面、とか。男はechoしてもらえなかったのかも。実生活で。
男の吸い殻とは文字通り、概念猿によって吸われた「殻」。最初の方で、概念谷を吸い殻の底と比喩していたのはここに繋がりそう。
増えすぎた概念(実社会のデータ)の排出先としての概念谷、その排出システムの一端を担う概念猿。この概念猿が逃げ出すかして、その捕獲命令が出た。→その後捕まえられずに、データセンターの「冷却システム」に不具合が発生したということだろうか。
猿はデータセンター内で、言葉を食べさせれていなかった?(弱っていたという描写)
また本作は時系列が難解なので、整理しておく。(あっているか分からない)
①概念谷発見
②契約
③データセンター設立、稼働
④Fやってくる
⑤概念猿、何らかの理由で捕獲対象に。F頑張る。冬
⑥データセンター消失
⑦男、概念猿と遭遇


以上です。ありがとうございました。