【萩尾望都】読みたいけど読んでないから読んだ体でレビューする【空想的レビュー】
書いてあることが優しくて…。
— ハギワラシンジ$ブンゲイ実況中 (@hagiwarasinzi) 2020年1月30日
誰かおれの作品、萩尾さん似ているとか思い出したって、言ってくれてたよね。すごい。うれしい。著作読まなきゃな。ていうか読んでみたい。
異端者に寄り添い50年「少女漫画の神様」萩尾望都: 日本経済新聞 https://t.co/D03ipEGGnV
以前誰かが「ハギワラさんの作品は萩尾望都さんを思い出す」的なことを言ってくれて、そこからずっと気になっていた。
crazy-lucky-1048.hatenablog.com
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読んでみたいけど→
まだ読んでない↓
なら読んだことにしよう↑
ということで代表作を空想的レビューする。もちろん読んでない。あらすじはちょっとだけ目に入ったけど。レビューっていうか感想というかそんな感じ。
【バルバラ異界】
無邪気な子供を演じていたバーバラが、蒸気人間のトーマと鉢合わせするために、火星に行くところで泣いた。彼女は自分の理想を追えず、周りの人間のために「無邪気な子供」という役割を与えられていた。ある日、火星移住の募集張り紙を見つけたバーバラがどうしようかその前で佇んでいると、蒸気人間のトーマが「悩んでいるなら、さまよえば?貴方の蒸気が届きますように」と言う。彼はそのまま蒸気になって去る。火星って言葉があるなら、追えばいいんだ、という言葉を残して。(ここのコマ割りが最高)
バーバラは戦慄した。蒸気人間なんて、人間の最たる底辺じゃない…、でも、彼女は家に帰ってポトフを食べながらよく考える。蒸気にしかなれなかった人間の男の子もいるんだ…。結局バーバラは火星に行かなかった。作品内に散りばめられる、バーバラとトーマのきらきらしたやり取りが突き刺さる。
【トーマの心臓】
重度の睡眠障害を持つトーマスは街一番の医者「ネルスピーコフ」に診てもらう。ネルスピーコフの行った治療は最先端の「心臓帰郷夢想」という催眠療法だった。(ネルスピーコフの人相がやばすぎて笑えた)
その治療法は単純かつ驚くべきもので、「心臓にある郷愁を夢の世界で呼び起こし、ぐっすりお眠りしてもらう」というもの。(ここちょっとわかりづらい)
「ふるさとはあるかい?」
「ありますよ。この街です」
「なるほど、それなら心臓に直接訊いても良さそうだね」
「?」
ネルスピーコフの診療所が、終始夢想の中みたいにぼんやりしているのがやばい。
トーマスは夢想の中で蒸気人間となり、やすらかな生活を送る。その安らかな記憶を心臓に還して、現実にも穏やかさを染み出させようというネルスピーコフの医療は、トーマスにがっちりとはまった。彼の寝顔は穏やかで、何にもとらわれていない。ネルスピーコフは眠る彼の隣で微笑みメスを取り出す…。というところで終わる。(ここで終わりなの!?続きは?続きは!?と思わず机をバンバンしてしまった)
【総評】
萩尾作品もっと読みたし。