頼むから自由にしてくれないか?

創作、ブンゲイファイトクラブ、六枚道場について綴る文芸にんげん。あとたまにラーメンと仮想通貨。ラーメンライター。

にぼの詩@川越 ~煮干死~

今日は新宿で開催されるブロックチェーンセミナーに参加しようと思ったのだが寝坊して忘れてしまった。私のばかばか。

で、川越まで中途半端にでてきてしまったので、前回訪店した「にぼの詩」に再び赴く。

前回は極み煮干しそばの強めを頂いたので、今回はその上の「鬼ビタ」を頂く。
バーみたいな店内で寛いでいると10分くらいで着丼。↓
f:id:aruemeria1048:20180805160900j:plain
純煮干しそば「鬼ビタ」

なかなかの見た目。チャーシューがバラに変わっている。
スープはどんかもんかなー。ずる、と一口。

あれ、な
にこ
れ に、が

煮  干  

……………………
……………
………

はっ。意識が飛んでいた。今何してたっけ。
そうだスープを飲んでいたんだ。ちょっと暑くてくらっと来たのかもしれない。いやー熱中症は危険ダナー。はやく食べて帰ろう。ずる、とスープ一口。


苦ッッッッッッッッッッッッ
げぇぇェェェェェェ!!!!


およそ自然界に存在してはいけない苦さ。なんだこれ。やばい。震える手でもう一口。



ニッッッッッッ!!!!

やっぱり苦いこれ。半端ない苦さ。

前回がギリギリセーフの苦さだとしたら、これはギリギリアウトと見せかけてのアウトォ!はいやめやめ!

はは、なんか笑えてきた…。旨味も何もない。
苦い。煮干しの苦さ、業、生命、全てが濾過されずに口の中で爆発する。

一瞬で尿酸値が振り切れそうだ。

間違いなく万人受けしない上級者向け。
ラーメン界の危険物。取扱注意。煮干しグリセリン

でも、癖になってきたこれ。やばい。苦い。

ただ、ただ圧倒されるうちに完食していた。

自然に店長に「思った以上に苦かったです」と話しかけていた。店長も気さくに「やばいですよね」と言っていた。ほんとだよ。

曰く、純煮干しそばが一番バランスとれていて、色んな風味が楽しめるそう。鬼ビタになるともう何も感じられなくなるらしい。しかしだんだんと癖になり、やがて鬼ビタでも満足できなくなり、最終段階「ラオウ」を注文し始めるとのこと。ヤバイな。煮干しゾンビだわ。もう、煮干しの墓土をさらって食っているようなものだ。体を愛えよ…。

店長と癒しのトークをしたあと帰る。暑い。そして苦い。でもなんか達成感がある…。これ知ってる。二郎食べたあとのやつだ。

中毒症状の発露に恐れおののきながら、熱波にむせ返る川越を行く。